ドラゴンクエスト9
〜感想・評価〜
このページでは、ゲームの内容について、様々な観点から評価を行っています。
感想なども置いてあります。よろしければ見ていってください。
しかし、なにぶん個人的なものですので、もし気分を害することになったらすみません。
<評価について>
*それぞれ5段階評価です。
*合計を出す際、「+」は0.5として数えています。
*総合評価は、合計の満点に対する割合から出しています。
ドラゴンクエスト9 |
評価 |
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ストーリー |
4 |
全体の筋はいいのだが、細部が粗い印象を受ける。また設定に謎が多く、謎が謎のまま終わるため、配信クエストの存在も含め、すっきりしないものが残る。 |
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ゲームバランス |
4+ |
終盤までは、その気になればどんどん進める。…ちょっと簡単すぎるのではないかと思うほどだ。大王イカのような海特有の強敵も出ず、ちょっと寂しい。 |
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キャラクター |
3 |
印象に残る人物が少ない。それに、仲間達の存在が完全に無視されている。あれでは完全な道具扱いではないか……。 |
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ラスボス |
4 |
ピサロと似たような存在なのに、なぜか存在感でははるかに負けている。いろいろと謎も多いし、最後はちょっとあっさりしすぎているような気もする。 |
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遊び心 |
5+ |
キャラメイクに装備品、宝の地図と、遊び心を極限まで追求した作品。モンスターがらみの楽しみが図鑑以外にないのは残念だが、新しい試みを多く取り入れた分、削らなければならない部分が出るのは仕方ないのかもしれない。 |
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戦闘システム |
5 |
AIはMPさえ気にしなければそこそこ使えるが、戦闘はややテンポが悪く、時間がかかる。属性が重要視されるようになったのは面白いが、その一方でギラ系とデイン系がなくなったのは残念(後者は仕方ない面もあるが)。 |
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操作性 |
4 |
装備品が多すぎて、ちょっとごちゃごちゃしてしまう。下半身や腕まで設定する必要はなかったのではなかろうか。 |
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映像 |
4 |
OPには感動。これをテレビ画面で見たかった。 |
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音楽 |
5 |
町の曲が素晴らしい。最初サンディに感じた違和感も、音楽が吹き飛ばしてくれた。 |
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乗り物 |
4 |
音楽とあいまって楽しい雰囲気があるが、降りるポイントを特定しにくい。 |
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裏ダンジョン |
5+ |
宝の地図で、裏ボスで……まさしく「ずっと遊べる」。ストーリーとも関連があり、出会って嬉しいなつかしさ。 |
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合計 |
48+ |
総合評価 |
5 |
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DSでの発売となったドラクエ。そのため装備画面など、今までと勝手が違うところもあるが、全体としては、やはりドラクエ。耳になじむ音楽も、買い物のやりくりに四苦八苦するのも、少しせつないストーリーも、これまで「どこかで感じたドラクエ」の匂いがする。 だが、システムは素晴らしい。スキルシステム及び転職システム、そしてスキル効果の存在はどこかFF5を思わせて、いかようにでもキャラを強くでき、しかも個性は失われない。容姿も自由に設定できるし、とにかく楽しめる。 錬金も少々複雑だ。DQ8のようであれば、自分で色々と試してみようという気も起きるが、ここまで複雑になると、そんな気は全くなくなってしまう。そのぶんレシピは手に入りやすくなっているが、簡単に作れるようなものも残しておいてほしかったと思う。 そして何よりも、セーブデータが一つしかないのが問題だ。せっかくキャラメイクの面白い作品なのに、これでは一度しか遊べない。いくら「ずっと遊べる」とはいえ、「また最初からやってみたい」という欲求は常に存在しているのだ。 しかし、最大の問題は配信クエストの存在だろう。もし私が小中学生であれば、決してこれを遊ぶことはできなかった。それなのに、ストーリーに深く関わるクエストや、ロクサーヌの店でしか手に入らないアイテムが多数配信されているのだ。そんな重要なものは、やはり配信になどせず、誰もが遊べるようにしておいてほしいと思う。配信システムは「あると便利」ぐらいでいいのではないだろうか。 と、このように色々と不満も多いのだが、それでもやっていると夢中になってしまうのがDQのすごいところだ。 |
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感想 |
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心に残ったイベント |
サンマロウ、石の町 |
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印象に残ったクエスト |
023 歴史書をさがせ |
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苦労したクエスト |
034 見知らぬ両親 |
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好きな音楽 |
来たれわが街へ〜夢見るわが街、 酒場のポルカ、王宮のオーボエ、 悲壮なるプロローグ、祈りの詩、 陽だまりの村〜村の夕べ、 サンディのテーマ〜サンディの泪、 箱舟に乗って、仲間とともに、 せつなき思い、運命に導かれ、 決戦の時、星空へ〜星空の守り人 |
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好きな街 |
天使界、サンマロウ、エラフィタ 拠点はセントシュタインとダーマ |
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好きなキャラクター |
イザヤール、ラヴィエル、カマエル ギュメイ将軍、ラフェットの弟子 |
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初期パーティー |
武闘家、盗賊、僧侶。 |
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好きな職業 |
武闘家、盗賊、魔法戦士 |
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好きな装備 |
ビーバーハット、フェンサードレス、ぶとうぎ、けんじゃのローブなど |
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多用した特技 |
はやぶさ斬り、ミラーシールド ぬすむ、みやぶる、ステルス |
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まだ持ってなかったDSでの発売、そしてアクション要素が入るという噂などの要素が重なって、最初は買おうかどうしようかと迷っていた。しかし蓋を開けてみれば、発売日にはしっかり私の手にDQ9が。アクション要素が否定されたのに加え、キャラクターメイキングや、スキルシステムと転職システムの併用がとても魅力的で、発売前から昼も夜も育成方針を考えてワクワクしていた。 転職できるようになると、早速仲間全員に「ぬすむ」を覚えさせ、ひたすら盗みまくっていた。そんな風だったからレベルも順調に上がり、普通の敵に苦戦したことはない。宝の地図を手に入れてすぐ、そこのボスに挑んだ時には呆気なく全滅させられたが…。 しかし、そのように敵から盗んでばかりいたため時間を浪費することはなはだしく、サンディからは常に急き立てられ呆れられ、クリア時には「青空スローライフ」という皮肉のこもった称号を奉られることとあいなった。 充電時間などの都合上、すれ違い通信を積極的にやるようになったのはクリア後だが、その時困ったのがプロフィール設定。…まともなしゃべり方はないのか。男性キャラの方は色々と一通り揃っているようだが、女性キャラの方は…。アリーナみたいなしゃべり方があればよかったのにと思う。仕方なく「魔女」にしているが、これもどうも…せめて笑い方が「キーッヒッヒ」ではなく「ふふふ」なら……。 ストーリーでは、故郷を失うのはもはやDQの伝統となりつつある…ということで、そのこと自体に驚きはなかったが、ここまで完全な「喪失」はやはり悲しい。クリア後楽しく世界を駆け回っていても、たまにそのことを思い出して、ふと寂しくなる。……そして、DQのそんなところがまたたまらなく好きなのだと思う。 |
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2009.10.2