精霊の加護を受けし者

 

 主人公は、水の精霊の加護を受けている。その証に、腕に、水の紋章のアザがある。

 アイラやライラは、大地の精霊の加護を受けている。その証に、胸に、大地の紋章のアザがある。

 ……とここまで来れば、風や炎の精霊の精霊の加護を受けた者もどこかにいるのではないか?との疑問に当然たどり着く。

 そこで、この残りの精霊の加護を誰が受けているのかについて、色々と考えてみたい。

 まず、風の精霊の加護受けている者について。

 風といえば素早さ……というわけで、仲間の中で真っ先に思い浮かんだのはガボである。ガボはもとは白いオオカミだが、人間でなくては加護を受けられない、という法律があるわけでもなし、オルフィーで神とあがめられてきた白いオオカミの一族が風の精霊の加護を受けていたとしても不思議ではない。ガボの出身地オルフィーは、風の精霊の領地(?)でもあるし。

 仲間以外では、聖風の谷のセファーナとか……なかなか重要な役目を果たすキャラだし、翼が現代に送られてきたのも風の精霊の加護あってのこと……ではないだろうか。

 両者にアザの話は出てこないが、たまたまそういう話が出なかったのかもしれないし、場所によっては本人も気づいていないという可能性もあり得る。

 次に、火の精霊の加護について。

 ……性格からすると、仲間ではマリベル、という可能性が高いような気がするが、エスタードは一応水の精霊のお膝元。火の精霊の加護がわざわざここに及ぶというのに少々疑問が残る。

 もっとも、エスタードは全ての精霊の加護が及ぶ場所という考え方もできる。その場合は、太陽のようなキーファが炎の精霊、素早いマリベルが風の精霊の加護……という考え方もできなくはないだろうが、キーファはライラと結婚しているから、精霊の加護を受けてはいないだろう。

 ただ、エスタードは特別な土地だから、その影響で、そこで生まれた者は皆強くなれる素質が備わっていたのではないかと思われる。

 とすると、残るはメルビンだが、彼はどうも「火」のイメージではない。オチェアーノの剣は装備できるのにフエーゴの兜は装備できないし……全般的に能力値が高いので、ひょっとすると精霊ではなく、直接神の加護を受けていたのかもしれない。

 そうなると、仲間以外の者が火の精霊の加護を受けている……ということになるが、火の精霊の領地(?)にあるのはエンゴウ、ルーメン、グリンフレーク(メモリアリーフ)、マーディラス、リートルード。どれも今ひとつピンとこないが、あえて挙げるなら、エンゴウのパミラ、リートルードのバロック、ルーメンのモンスターおじさん、グリンフレークにいたマーニャかもしれない人物(笑)といったところだろう。

 しかし、火の精霊は決して友好的とは言えないし、芸術を尊ぶようにも見えないから、リートルードとルーメンは除外できるだろう。それほど人間の助けになる能力でもないし……。

 一方、パミラの場合、占いは結構役に立っているので、火の精霊の加護を受けている、という可能性はある。炎の精霊にしては地味だが、一番地味そうな水や大地の精霊が結構重要な役を得て目立っているから丁度いいのかもしれない。

 あと、マーニャかもしれない人物……だったら面白いのだが。7ではあまり出てこなかったが、別の世界では炎の精霊の加護のおかげで炎系の攻撃呪文をどんどん覚えて大活躍!……とか。

 でも、話には全然絡まなかったし、おそらく違うのだろう。

 それにしても、どちらも一人に絞るには、やや決め手に欠ける。ドラクエ7は、様々な謎を残したまま終了した……。

 ところで、エスタードに生まれた者が特別な素質を持つとすれば、ホンダラも何か特別な可能性を秘めているのだろうか。ああ見えて、意外に重要な手がかりを握っていたり、悪運強かったりするから、実は「遊び人 運のよさ255」だったりするのかもしれない。

 ううむ……。ホンダラは、「だらしないけれど憎めないキャラ」の位置づけのはずだが、私はどうも彼を好きになれない。許すことができないのだ。

 私とキーファの秘密の場所に無断で立ち入り、

あまつさえそれを金儲けに利用しようとするとはっっっ!!

 ホンダラ許すまじ!!!

 ……という心境なのだ。少々大人げないかもしれないが。

 しかし、いくらプレイヤーが子供でも、それで主人公の水の紋章が消えることはないので、その点は安心である。

 

 

2003.10.6

 

 

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