幼年時代

【妖精の村】

 

 

 

<サンタローズ>

兵士「やや パパスさん おかえりなさい!」

パパス「やあ ごくろうさん」

 

サンチョ「だんなさま おかえりなさいませ!

     ダンカンさまの病気のごかげんはいかがでしたか?

     なんと!ただのカゼ?それはようございましたね。

     ところで留守中 だんなさまにこのようなお手紙が……」

パパス「うむ……」

サンチョ「さあさ 坊ちゃんは長旅でおつかれでしょう。

     どうぞお休みなさいませ」

 

パパス「おはよう○○。よく眠っていたようだな。

    父さんは調べることがあるので 今日は家にいるが……

    お前も村の外に出たりしないようにな」

 

サンチョ「おはよう 坊ちゃん。

     ところで坊ちゃんは まな板をどこかにしまったりしませんよね。

     おかしいなあ どこへやったんだろ……」

 

老人「パパスどのの むすこさんじゃな。

   これはウワサじゃが パパスどのにはとんでもない敵がいるそうじゃ。

   坊やがもっと大きければ きっと父の助けをできただろうにのう……」

 

シスター「ねえ坊や。教会の前にいたステキな人は まだいたかしら……。

     どうしましょ……。もしかして私に気があったりして……。ぽっ……」

 

「うん? 坊やは ふしぎな宝石をもっているな。

  そうか ゴールドオーブって言うんだね。

  そのオーブを ちょっと見せてくれないか?」

(いいえ)

  「アハハ……。べつに盗むつもりはないよ。信用してほしいな」

(はい)

○○は ゴールドオーブを手わたした。

  「本当にきれいな宝石だね。 はい ありがとう」

○○は ゴールドオーブを返してもらった。

  「坊や お父さんを大切にしてあげるんだよ」

 

*「坊や どんなツライことがあっても 負けちゃだめだよ」

 

*「まあっ! あなたには私が見えるの!?

  よかった!やっと私に気がついてくれる人を見つけたわ!

  私が何者か ですって? 待って ここじゃ落ち着かないわ。

  たしかこの村には 地下室のある家があったわね……

  その地下室に行ってて!私もすぐに行くから……」

 

サンチョ「なんと まな板がタンスの中から見つかったんですよ。

     どこかにイタズラ者がいるんですかねえ……」

 

*「来てくれたのね!私はエルフのベラ。

ベラ「じつは 私たちの国が大変なのっ!

   それで人間界に助けを求めて来たのだけど だれも私に気がついてくれなくて……。

   気がついてほしくて いろいろイタズラもしたわ。

   そこへあなたが現れたってわけ。

   シッ!ちょっと待って。だれか来たみたいだわ……」

 

パパス「話し声がしたのでだれかいるのかと思ったが お前ひとりか……。

    ここはとても寒い。ひとり遊びもそこそこにして カゼをひかぬうちに上がって来るのだぞ」

 

ベラ「やっぱりほかの人には 私は見えないみたいね……。

   ともかく 私たちの国に来てくださる?

   そしてくわしい話は ポワンさまから聞いて!」

 

 

<妖精の村>

ベラ「来てくれたのねっ。さあ ポワンさまに会って!」

 

ベラ「ポワンさま。おおせのとおり 人間族の戦士を連れてまいりました」

ポワン「まあ なんてかわいらしい戦士さまですこと」

ベラ「め めっそうもありません。 こう見えましても彼は……」

ポワン「いいわけはいいのですよ ベラ。すべては見ておりました。

    ○○といいましたね。ようこそ 妖精の村へ。

    あなたに私たちの姿が見えるのは なにか不思議なチカラがあるためかも知れません。

    ○○。あなたにたのみがあるのですが 引き受けてもらえますか?

(いいえ)

  「そうですか……。残念ですが しかたありませんわね……」

(はい)

  「じつは私たちの宝 春風のフルートをある者にうばわれてしまったのです。

   このフルートがなければ世界に春を告げることができません。

   ○○。春風のフルートを取り戻してくれませんか?」

(はい)

  「まあ!引き受けてくださるのですね!

   ベラ あなたもおともしなさい」

ベラ「はい!ポワンさま」

ベラが仲間にくわわった!

ポワン「○○ あなたが無事にフルートをとりもどせるよう 祈っていますわ」

 

*「私たち妖精には 剣をふる力はありません。

  ○○さま どうか ポワンさまの願いをかなえてあげてくださいませ」

 

*「ここは季節をつかさどる妖精の国。

  このまま春を告げられないと 世界は冷え切ってしまうことでしょう……」

 

*「ああ いい湯じゃわい。骨までしみるのう……。

  ところで 西の洞くつに住むドワーフの話を知ってるか?」

(いいえ)

 「なんでも大昔 盗賊のカギの技法をあみだして 村を追い出されたそうだ。

  ポワンさまの代なら追い出されなかったのに あわれなドワーフだよな」

 

 

<サンタローズ>

パパス「おはよう ○○。ずいぶんうなされていたが 悪い夢でも見たのか?

    なに?妖精の国が大変だと?わっはっは ねぼけているな。

    父さんは調べることがあるので今日は家にいるが お前も村の外に出たりしないようにな」

 

サンチョ「おや 坊ちゃん。なんだかうかない顔をしてますね。

     たいくつでしょうが お父上のジャマをしてはいけませんよ」

 

*「おじさんが探してたグラスは見つかったけど パパスさんの探しものは大変だねえ。

  なんでも 伝説の勇者ってヤツを探してるとか…。

  おっと 坊やには むずかしい話だったかな」

 

 

<ドワーフの洞窟>

*「まったくザイルには あきれてしまうわい!

  わしがポワンさまに追い出されたとカンちがいして 仕返しを考えるとは……。

  妖精の村から来たお方よ。おわびといってはなんだが カギの技法をさずけよう。

  カギの技法は この洞くつ深く 宝箱の中に封印した。

  どうかザイルを 正しき道にもどしてやってくだされ」

 

*「おお! カギの技法を身につけましたなっ!

  かんたんなカギのトビラならば その技法で開けられるはずじゃ。

  どうかザイルを 正しき道にもどしてやってくだされ」

 

 

<氷の館>

*「なんだ お前は!? このザイルさまに なんの用だ?

ザイル「あっ!さてはポワンにたのまれて フルートを取り戻しに来たんだなっ!?

    ポワンさまは じいちゃんを村から追い出したにくいヤツだ!

    フルートが欲しければ 力ずくでうばってみろっ!」

(戦闘)→まほうのせいすい 落とす

ザイル「くそー! お前はなかなか強いな……。

    え?じいちゃんを村から追い出したのは ポワンさまじゃないって?

    けど 雪の女王さまが……」

 

雪の女王「ククククク…… とんだジャマが入ったこと……。

     やはり 子供をたぶらかしてという 私の考えは甘かったようですね。

     こんどは私が相手です。さあ いらっしゃい!」

なんと雪の女王は魔物に姿を変えた!

(戦闘)→キメラのつばさ おとす

雪の女王「グググググ……! ああ 身体が熱い……ぐはあっ!」

 

ザイル「なんだ 雪の女王さまって 悪い魔物だったんだっ!

    オレ だまされてたみたいだなあ……。

    うわーっ まずい!じいちゃんにしかられるぞ!帰らなくっちゃっ!」

 

ザイル「あっ そうだ!春風のフルートならそこの宝箱に入ってるはずだぜ!

    忘れずに持って行けよ。じゃあなっ!」

 

<ドワーフの洞窟>

*「おかげさまでザイルも 自分のあやまちに気がついたようじゃ。

  ありがとうございました」

 

ザイル「オレをだますとは ふてえヤツだったなあ……。

    それにしても おめえはなかなか強かったな!

    またいつか勝負しようぜっ。そのときは負けないからな!」

 

 

<妖精の村>

*「ああ いい湯だなっと……。

  あんた 魔の世界を知ってるかい?そりゃ寒い所でよぉ……。

  おらあ もう あんな所には 帰りたくないねっ」

 

ポワン「まあ! それはまさしく 春風のフルート!

    さあ ○○。あなたのお顔をよく見せてくださいな」

ポワン「○○ よくやってくれました。

    これでやっと 世界に春を告げることができますわ。

    なんてお礼を言えばいいのやら……。そうだわ 約束しましょう。

    あなたが大人になり もしなにか困ったとき 再びこの国を訪ねなさい。

    きっとチカラになりましょう。いいですか?よく覚えておくのですよ。

    さあ そろそろ お別れの時です」

 

ベラ「○○ あなたのことは忘れないわ。

   あなたも私のこと忘れないように これを持って行ってね」

○○は1本の木の枝を受け取った。

ベラ「その枝は 今は寒くて枯れかかっているけど……

   世界に春が告げられれば すぐに元気になると思うわ。

   それじゃあ元気でね ○○」

ポワンは春風のフルートをそっとくちびるにあてた…

 

 

 

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