青年時代前半(結婚後)
【デモンズタワー】
<グランバニア>
その日は国中をあげて
夜おそくまで祝賀のうたげがもよおされた。
人々はあるいは歌い あるいは踊り
この日のよろこびをわかちあった。
しかし……!
オジロン「ムニャムニャ…。もう飲めんわい…ぐうぐう……」
サンチョ「すうすう…。坊っちゃんよかったですね。ムニャムニャ…」
(スライム)
*「ススススス………」
(ルーラ使用)
“あたりの様子がおかしい!今はとにかく城の中を調べた方がよさそうだ。”
*「お 王さま!申しわけありません!
王妃さまが ビアンカさまが 魔物どもにさらわれて!
私はふたりの赤ちゃんを抱いて身をかくすのがせいいっぱいで 王妃さままでは……
も 申し訳ありません!ううう……」
サンチョ「坊っちゃん!いえ ○○王!
城の中が妙に静まりかえっておかしな気がしたので来てみたのですが……
まさか王妃さまが……ビアンカさまが……?」
(いいえ)
「坊っちゃん!このサンチョの目はだませませんぞ!」
(はい)
「な なんということだ!これではまるで20年前のあの日と……。
!
いえ 同じにさせてなるものですかっ!
さあ坊っちゃん!城の者たちをたたき起こすのです!
そしてなんとしても 王妃さまを ビアンカさまを!」
【会議室】
オジロン「すると城の者たちが眠りこけた頃 怪物どもがやってきたと申すのだな?」
*「はい。でもビアンカさまはいち早く邪悪な気配を感じられ…
私に赤ちゃんをつれて かくれるようにと…」
兵士「それにしても このさわぎに誰も気づかぬほど眠りこけていたとは妙ですね」
兵士「何者かが祝賀の酒の中に眠り薬でも入れたのかも…」
オジロン「そういえば大臣の姿が見えんな。大臣はどうした?
誰か大臣の姿を見た者はおらぬか?」
(全員、首ふる)
兵士たち「…………」
オジロン「ふむ… いつもならここで大臣の助言を聞くところだが いないものはしかたがないな。
○○王…心中おさっし申すぞ」
オジロン「とにかくいっこくも早く王妃さまをさがし出すのじゃ!ではゆけっ!」
(サンチョ以外全員退出)
オジロン「せっかく○○が新しい国王になってくれたというに こんな事になって…。
わしはいったいどうしたらいいのか…。オロオロオロ…」
サンチョ「坊っちゃん!いえ○○王!
王妃さまはきっと見つかります!ええ見つかりますとも!」
サンチョ「坊っちゃん!外へ行かれる前に ちゃんと私の話を聞いてください」
サンチョ「坊っちゃん…まさかビアンカさまをさがしに行かれるおつもりでは?
それはなりません!お気持ちは分かりますが ここは兵士たちにまかせて。
生まれたばかりのお子たちもいるのです。どうか…どうか……」
(光渦巻き、天空の剣を形取り出現)
サンチョ「こ…これは……パパスさまが求められた天空のつるぎ!」
(剣、光る)
サンチョ「どういうことでしょう…この剣で…いやこの剣が城を守るというのでしょうか?」
(剣、消える)
サンチョ「…ともかくこの剣は 大事におあずかりしておきます。
どうか坊っちゃん いえ○○王!無茶をなさいませんように…」
*「新しい王さまにけいれい!」
*「グランバニアに栄光を!」
ドリス「誰も信じちゃくれないけどさ。
あたしは見たんだよ。大臣のやつが北の方へ空を飛んでゆくのを。
やっぱりあの大臣 どっかおかしかったんだなあ」
*「はい王さま。今のところ あやしいヤツは見つかっていません。
ただ なにやら北の空に黒い雲が……」
*「王妃さまは ビアンカさまは見つかりましたかっ? …そ そうですか。
でもきっと 王妃さまは帰ってきますよねっ」
*「あ! これは王さま よくぞおこしを。
私は王さまの父上パパスさまに命じられ 天空の城について長い間研究してきました。
そしてわかったことは 天空にはすでに城はなく…
そこに住んでいた竜の神さまも いずこかへ姿を消してしまったということです。
もし再び天空の城を存在せしめられたなら 平和な時代がやってくるのかも知れませんが…」
“グランバニアの国王 ○○さまと共に平和を勝ちとろう!
大臣オジロン“
*「ちくしょう!ビアンカさまのようなあんな美しい王妃さまがさらわれるなんて!
王さま!なんとしてもビアンカさまを助け出してくださいよっ!」
*「おお!おお!
パパス王が連れていったあの時の赤ん坊がこの国の新しい王に!
○○王!本当にごりっぱな王さまぶりですぞ!」
*「わーい王さまだ!新しい王さまだ!
ボクの名前はピピン。大きくなったら兵士になるんだいっ!」
*「○○王がパパスさまのご子息なら お教えしておかなければならないでしょう。
伝説の勇者の血は 今も生き続けています。
そしてもし世界が必要としたとき 伝説の勇者はよみがえる…と そう伝えられています」
*「今 多くの兵士たちが必死にビアンカさまの行方を追っています!
○○王 今しばらくのごしんぼうを!」
<デモンズタワー>
*「オレはよお 弟が来るのを待ってるんだ。
うわさでは この塔にはすごい宝があるっていう話だからな」
*「オロオロ…。兄さんったらどこで待ってるんだろ?
ボクひとりじゃ 死んじゃうよお…」
“ドラゴンの像はまるで生きているかのように瞳を見開いている。”
大臣「わ 私がまちがっていた…。
や やはり怪物などにチカラをかりるのではなかったわい…。
このままでは グランバニアの国が……。
許してくれい ○○王…!ぐふっ!」
*「ほほう ここまで来るとはたいしたヤツだな。
しかしこれ以上は このオレさまをたおさぬと進めぬぞ。
残念だったなっ!」
(戦闘
VSオークLv.20)*「そんな…。このオレさまがやられるとは。ぐふっ!」
*「ケケケ!うまそうなヤツがやって来たわい!
さっきの女もうまそうだったが あの女はジャミさまにとられてしまったからな。
かわりにお前を食ってやろう!ケケケ!」
(戦闘
VSキメーラLv.35)*「おめえ…強いじゃねえか…。
けどジャミさまにはかなわねえぜ。ケケケ…。ぐふっ!」
ビアンカ「○○!やっぱり来てくれたのね!
でも…来ない方がよかったかも。
大臣を利用して私をさらったのは ○○をおびきだすため。
そしてあなたを亡き者にしたあと 自分が王になりすまして…」
ビアンカ「あ!」
(ビアンカ、雷に打たれて倒れる)
ジャミ「さて ムダ話はもういいだろう。
国王たる者 身内のことよりまず国のことを考えねばならぬはず!
なのにお前は ここに来てしまった。
それだけで十分に死に値するぞ。わっはっはっはっ!
さあ!ふたり仲よく死ぬがよい!」
(戦闘→7ターン後)
ジャミのマホカンタがとけた!
ジャミ「わっはっはっはっ!オレはフジミだ!
だれもこのオレさまをキズつけることはできまい!
○○!しね!」
ビアンカ「やめてーっ!」
なんとビアンカがたたかいにおどりでた!
ビアンカ「やめなさいジャミ!」
ビアンカのからだがふしぎなひかりにつつまれている!
ジャミ「こ このひかりは…」
ひかりがジャミのバリアをけしさってゆく……。
ビアンカ「さあ ○○!いまよ!」
(倒す→戦闘終了)
〔無音〕
ジャミ「こ こんなはずは…。
さ さっきの光は…。
まさかその女!伝説の勇者の血を……。」
ジャミ「ゲマさま!ゲマさま……!!ぐふっ!」
(ジャミ昇天、そして、ゲマ降臨)
ゲマ「ほっほっほっほっ。まさかあなたが勇者の子孫だったとは…。」
ビアンカ「………私が…勇者の子孫?」
ゲマ「ミルドラースさまの予言では 勇者の子孫は高貴な身分にあるとのことでした。
その予言にしたがい かねてよりめぼしい子供をさらっていたのですが…。
どうやらその子供…伝説の勇者はお前の血筋により これから生まれてくるのでしょう。
しかしそれだけは させるわけにはいきません」
(
青い渦巻き→石化)○○とビアンカは石にされてしまった!
ゲマ「ほっほっほっ。ひといきに殺してしまってはおもしろくないでしょう?
その身体で世界の終わりをゆっくりながめなさい。ほーっほっほっほ!」
〔
BGM:高貴なるレクイエム〕(広間までやってきて、うなずきあう二人の兄弟)
兄「なんでい!宝があるって聞いたのに そんなものねえぞ!
弟「うわー 立派な石像だなあ。まるで生きてるみたいだよ」
弟「ねえ兄さん。この石像を持って行けば 高く売れないかなあ」
兄「ホントだ!しかもこいつは色っぺえ石像だな!
よし!こいつはオレがもらった!」
兄「おい!いくぜっ!」
弟「待ってよ兄さん!」