青年時代(前半)

【大神殿〜海辺の修道院】

 

 

 

そして 10年の月日が流れた……

 

<大神殿>

*「お水はいかが?外の世界は魔物がウヨウヨ。でもここは安心よ。

  それもこれも教祖さまのおチカラなのね」

 

マリア「私…最近は 教祖さまのお考えについていけないところがあったんです……。

    だから教祖さまの怒りをかって ドレイにされてむしろよかったのですわ。

    こんなに多くの人々が 教団のためにはたらかされていることがわかりましたし…

    光の教団が おそろしいチカラによってうごかされていると ウワサに聞いたこともあります。

    でも いったい誰が そんなおそろしいチカラとたちむかえるのかしら?」

 

*「オレの足の上に石を落とすとは ふてえ女だ!

  その根性を たたき直してやる!」

マリア「ど…どうか おゆるしください……」

*「いーや だめだ。たしかおめえは ドレイになったばかりだったなあ。

  このさいだから 自分がドレイだってことを身にしみてわからせてやる!」

マリア「ひいいい…………」

 

ヘンリー「く…!あいつらっ!」

 

ヘンリー「あれ○○!いつのまにそこにいたんだっ!?

     まあいい……。オレはもうガマンできないぞ!」

*「うわっ!」

 

ヘンリー「オレはもうガマンできないぞ!

     ○○!お前も手をかせっ!」

 

マリア「いけません……。

    私にかまうと あなたまでムチで打たれてしまいますわ」

 

*「なんだ! お前もはむかう気だなっ!?

  よーし 思い知らせてやる!」

(戦闘)

兵士「なんだ なんだ このさわぎはっ!?」

*「はっ!この2人がとつぜんはむかってきて……」

兵士「この女は?」

*「あっ はい。このドレイ女も反抗的だったので……」

兵士「………。……まあよい。

   おい この女の手当てをしてやれ!」

*「は?……あっ はい 分かりました」

兵士「それからこの2人は 牢屋にぶちこんでおけっ」

*「はっ!」

*「さあ 来るんだっ!」

 

ヘンリー「いや〜 まいったな。

     しかし ムチで打たれるよりマシかな。わっはっはっ」

 

ヘンリー「どうしようもないな。

     せっかくだから のんびりすることにしようぜ」

 

ヘンリー「しかし いつまで ここに入れておく気かなあ。

     ん? 誰か来たみたいだぞ!」

 

ヘンリー「いったいなんだろう?おい 行ってみようぜっ!」

 

マリア「さ 先ほどは助けていただいて 本当にありがとうございました」

ヘンリー「あっ キミは……」

マリア「さあ  どうぞこちらへ」

 

兵士「妹のマリアを助けてくれたそうで 本当に感謝している。

   私は兄のヨシュアだ。

   前まえから思っていたのだが お前たちはどうも他のドレイとはちがう。生きた目をしている!

ヨシュア「そのお前たちをみこんで たのみがあるのだ。

     聞いてくれるな?」

 (はい)

  「じつは このことは まだウワサなのだが……

   この神殿が完成すれば 秘密を守るため ドレイたちを皆殺しにするかも知れないのだ。

   そうなれば 当然 妹のマリアまでが……!

   お願いだ!妹のマリアを連れて逃げてくれ!

   お前が昔さらわれて来たときの荷物やお金も うしろのタルに入れておいた。

   この水牢はドレイの死体を流す場所で……浮かべてあるタルは 死体を入れるために使うものだ。

   気味が悪いかもしれんが そのタルに入っていれば たぶん生きたまま出られるだろう。

   さあ 誰か来ないうちに 早くタルの中へ!」

 

ヨシュアはタルにからめられたクサリのカギをはずし

願いをこめて タルを流れに押しだした!

 

 

<海辺の修道院>

*「…まあ よかった! 気がつかれましたのね!

  もう5日も眠ったままで このまま起きないのではと心配していましたのよ。

  しかし タルの中に入っていたのには びっくりしましたわ。

  お連れの人から聞いたのですが とんでもない所から逃げていらしたとか……

  ここは 名もない海辺の修道院。

  どうか 元気になるまでゆっくりしていってくださいね」

 

*「そうですわ。その服は あなたが持っていた荷物にはいっていたものです。

  前の服はあまりにボロボロでしたから 着替えさせてもらいましたのよ。ぽっ……」

 

ヘンリー「やあ ○○! やっと気がついたなっ。

     へえ ちゃんと着替えたのか? そういやお前は荷物を持っていたもんな。

     オレなんか まだドレイの格好のままだぜ。まっ いいけどね。

     それはそうと マリアさんが この修道院の洗礼式を受けるらしいぞ。

     お前は目が覚めたばかりで いまいちピンとこないだろうけど まあとにかく出席しようぜ」

 

 

*「それではこれより 私たちの新しい友マリアさんに 神の祝福がさずけられます」

*「わが修道院へみちびかれし われらの友 マリアよ。

  そなたに聖なる神の祝福をさずけましょう」

マザーはグラスに入ったルビー色の水を少しずつマリアにふりかけた。

*「……さあ これであなたにも 聖なる加護があたえられました。

  これからは その美しきたましいがけがされることのないよう 正しき道を学ぶのですよ。

  では これで儀式を終わります。さあ皆さん 今日のお仕事に戻りましょう」

 

*「ついこの間まで お金持ちのおじょうさまが花嫁修業にいらしていたんですが……

  それはもう 心のやさしい美しい娘さんで 私たちこそ勉強させていただきましたわ。

  その娘さんといい あなたがたがお連れになったマリアさんといい ここは人にめぐまれていますね」

 

マリア「ああ!やっと気がつかれましたのねっ!本当によかったですわ。

    兄の願いを聞き入れ 私を連れて逃げてくださって ありがとうございました。

    まだあそこにいる兄や 多くのドレイの皆さんのことを思うと 心からよろこべないのですが……

    今私がここにあるのも きっと神さまのおみちびきなのでしょうね……

    ○○さん。これは兄からあずかったものですが どうぞお役に立ててください」

○○は 1000ゴールドを受けとった!

マリア「○○さんたちの勇気が きっとこの世界を照らす光になってくださると信じますわ」

 

*「あなたは このマリアさんと同じタルで流されてきた方ですね。

  マリアさんと話せば話すほど その心の美しさに感心してしまいますわ。

  彼女こそ 神におつかえするため生まれてきた人なのではないでしょうか…?」

 

ヘンリー「いよいよ旅に出るのか?」

  (はい)

   「そうだよな。お前には母親をさがすっていう目的があったもんな。

    なあ どうだろうか?その旅にオレもつき合わせてくれないか?」

  (はい)

   「よし そうと決まったら さっそく旅に出よう!

    今出かけるって言ってくるから お前はここで待っていろよ!」

 

*「やはり 行ってしまうのですね。なんでも母をさがす旅とか。

  北にある大きな町でなら 何かが分かるかもしれませんね。

  どうか お気をつけて」

 

*「○○ あなたはもう大人です。

  これからは 自分の道を自分で見つけなくてはならないでしょう。

  しかし 神さまが見守っていてくださることを忘れずに……。

  ○○の旅に 神のご加護のあらんことを」

 

マリア「本当に いろいろありがとうございました。

    私はここに残り 多くのドレイの皆さんのために毎日祈ることにしました。

    そして○○さんが お母さまに会えるようにも……。

    どうか お気をつけてください」

 

ヘンリー「さあて 行こうぜ!」

ヘンリーが仲間にくわわった!

 

 

 

次へ

戻る

セリフ集に戻る

 

 

inserted by FC2 system