思い出の数々
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DQ4~
ここでは、私がドラクエ4を初めてプレイした中で、面白そうだと
思われる体験を取り上げてみました。
楽しんで頂ければ幸いです。
キメラの翼は命の恩人 |
私は、
DQ4ではキメラの翼に二度命を救われたことがある。一度目は、第一章だった。レベル6で古井戸の洞窟に入り、声に誘われるまま空飛ぶ
靴を入手。そして、それ以上の探索をしようとはせず、すぐさま来た道を引き返し、
早速靴をはいてみたのである。
無論、ホイミンの存在など知るよしもない。拙速としか言いようがないが…とにかく、
次々と強いモンスターが出てくるので、「まだ早かったか」と思い直し、引き返…そう
としたが、なかなか外に出られない。しかしそこで、画面を緑色にしながらも、なんとか
手に入れたキメラの翼!!これのおかげで、緑の草原が拝めたときに脱出することが
できたのである。本当に助かった。ちなみに、この後私は、この恐怖が尾を引いて、
レベル16まで古井戸でレベル上げをした……。
二度目の危機は、4章。もともとレベルが低く、やっとの思いでコーミズにたどり着い
たというのに、目と鼻の先にある城の中がどうしても気になり、レベル上げもせずに
近づいたのである。そして、入り口で2体のベロベロに遭遇。強いの何の…ミネアが
生き残ったのが不思議なぐらい。しかしミネアも、もちろん瀕死。それでなくても、
一人でそこから歩いて人里にたどり着ける力量はないというのに。マーニャが死んで
いるので画面は真っ赤だし、途方に暮れる一方で、強い焦りを感じた。でも、確か
マーニャはキメラの翼を持っていたはず!一筋の光明を見いだし、早速使おうとしたの
だが……やってみると、「マーニャはいまつかうことができない」と、ごく当然のメッ
セージが流れる。一瞬焦ったが、ミネアがそれを手にすれば問題ないと思い、今度は
手渡してみる。今度は成功。
その時、「ミネアはマーニャのひつぎからキメラの翼を取り出した」
と表記されていたのが、こんなときでも…いや、こんなときだからこそ、余計に面白く
感じた。何か人道にもとる振る舞いをしているような気がして(笑)。
やっぱり、ドラクエは最高である。
こうして、2度に渡る危機をキメラの翼に救われたわけだが、レベルが上がると、
これは「神秘的な翼」から「ただの移動用アイテム」になり、さらにレベルが上がると
「無用の長物」と化して全く使わなくなってしまう。薄情なものだなあ…。
薄情な人々 |
私は第一章で子供達を救出した後、一目散に王宮へ向かった。無論、王様にこの子達
を見せて褒めてもらうためである。しかし、実際に行ってみると、「まずは子供達を
村に返してやってくれ」とやや困った顔で言われてしまった。なんだか焦りや常識の
なさを王様にたしなめられ、諭されたようで、ちょっと恥ずかしかったのを覚えている。
そう言えば、子供達を待つ親たちのことは、完全に頭から抜けていた。薄情だなあ、私……。
思えば、4章のラストでも、「早く逃げなきゃ!」と急いで外に出てそのまま一直線に
港へ向かっていき…引き返そうなどとはちっとも思わなかった私…まあ、オーリンが
死ぬとは思ってなかった…というか、そこまで考える余裕もなかったのだが。
こんな姉妹にああも尽くしてくれるのだから、オーリンは本当にいい奴である。
冒険は危険がいっぱい |
4章ではバルザック相手に何度も全滅した。普段あまり魔法を使わない私にとって、
4章はきつかった。
HPも低いし…。しかし、冒険には危険がつきもの。全滅したり、危ない目にあったりしたのは、なにも4章だけではない。その例をいくつか紹介しよう。
まず、5章に入ってすぐ…とにかく早く仲間に会いたかった私はレベル1のままエン
ドールへ向かった。そして、トンネルの手前で遭遇した私はバブルスライムに遭遇し、
瀕死の重傷を負った。しかも、毒に冒されるというおまけつきである。毒消し草は持っ
ていない。かなりヤバい状態だが、引き返すにしても、途中で死ぬかもしれない。そこで、
半ばヤケになり進むことにした。トンネルに入ってすぐ、1000人目の通行人だとかで
カジノのコインをもらったが、こっちはそれどころではない。しかし、ツキはツキを
呼ぶものらしい。トンネルを抜けてからエンドールまで、一度も魔物に出会わなかった。
出会ってたら、まず間違いなくやられていただろう。幸運に助けられた。
しかし、そういつもいつも幸運に恵まれるわけではない。全滅することだってある。
5章で最初の全滅は、船を手に入れてからだった。とにかくこれまでの街・新たな街を
見て回りたくて、レベル上げもせぬままいろんなところに行った。町はたいてい沿岸に
あるから、よほど運が悪くなければ、魔物には出会わずにすむ。そして、一度行けば、
後はルーラで安全というわけである。リバーサイドも、陸に上がらなければ安全である。
…だが、そこに見えているほこらがどうしても気になる。運が良ければ魔物には出会わ
ずにすむ。…そしてある時、誘惑を抑えきれずに上陸してしまったのである。行きは
何事もなかった。だが、ほこらにめぼしいものがなく、がっかりして帰る途中、ベビー
サタン(ミニデーモン?)の群れに会い、全滅!…おかげで、今でも彼らを見ると、
何となく身構えてしまう。
それにしても、海を回っていれば、いつの間にか強くなっているものだ。王家の墓に
入るまで、特に意識してレベル上げをしたわけではないのだが、気がつけばそれなりに
強くなっており、天空の鎧も苦もなく入手できた。
それ以後しばらくは、特に危機に陥ることはなかったが、ラスボス戦の際、手間を惜
しんで1度全滅している。以前入手したバロンの角笛を、何に使うのかわからなくて預
かり所に預けたままにしておいたのだ。城を抜けたとき、「そうか!あれはここで使う
のか!」とわかったのだが…「取りに帰るのは面倒だし、ラスボス相手に一度で勝てる
はずがない。どうせ最初は全滅するだろうから、このままいっちゃえ」という軽い気持
ちで、見事に当たって砕けたのである。まあ、おかげでクリフトがザキ魔であることが
発覚したからよかったが…。
知られざる… |
その存在を知らずにクリアしてしまったアイテムガいくつかある。
まず、1章の破邪の剣。これがあればずいぶん楽だったかも…と思う一方、それでも
やはりおおにわとりの大群に出くわしたら逃げるしかなかったろうなとも思う。
銀のタロットにも気づかなかったし、滝の洞窟も目にすることはなかった。おかげで
最強と言われるはぐれメタルの剣や時の砂など手に入らないままだった。
賢者の石も入手できなかった。なにしろあのややこしいダンジョンを抜けるので精一杯
だったのだ。
FC版のエレベーターは、上がっているのか下がっているのかよくわからず、位置関係も把握しづらかった。違うところに出たのか、元に戻ってしまったのかもなか
なかわからず、ここは無限回廊か?と悩むこともしばしば。
PS
版でずいぶん楽になったような気がする。
犯罪捜査の基本 |
ガーデンブルグでは、濡れ衣を着せられるという忌まわしい出来事があった。まあ、い
つも無断でタンスやツボをあさっている身としては、表立って抗議もしにくいのだが…
それはそれ、これはこれ。
とにかく犯人を捕まえねばならない。確か濡れ衣を着せた真犯人は、詩人の姿をしていた。
とにかくそのことが強く頭にあった私は、どうしたかというと…ルーラで今まで行った
ところをまわり、詩人姿の人を見つけては、問いつめたのだ。コナンベリーの詩人から、
サランのマローニまで何度も話しかけたが、返ってくるのはいつもと同じセリフのみ。<当たり前だ!
世界を二周しても成果がないので(これに2時間あまり費やした…)、一旦城へ戻り、
習慣でそのへんの人に話しかけつつ進んでみると…なんと、台所のおばさんのセリフが
変わっていて、犯人は南へ逃げたと言うではないか!!これであとはあっさり片づいた。
しかし、城の人に犯人のことを聞いてみるなど、それまで思いつきもしなかった。
犯罪捜査の基本は現場の聞き込みという原則を、この時ほど身に染みて感じたことはない。
ラスボス戦とザキ魔クリフト |
上に書いたように、初めてのラスボス戦は、馬車なしで挑んだのだが、その時驚いた
のは、クリフトがザキを連発したことである。それまで、クリフトがザキ魔だと感じた
ことはなかったから、心底驚いた。本当に、
AIは時に予測のつかないことをする。結局、1度目は、馬車がないこともあって全滅してしまったのだが、2度目に挑んだ
ときも、クリフトはザキを連発した。
AIに学習機能があるといっても、一度全滅したぐらいでは懲りなかったらしい。まあ、それでも終盤に入ると流石に唱えなくなり、なんと
か勝てたからいいが…。
ザキ魔クリフトに対して、色々と批判もあるようだが、私はこのザキ魔クリフトが好き
である。すごく個性が出てていいと思う。それまで知的で冷静な二枚目だとばかり思って
いたクリフトの意外な一面。キャラがすごく身近に感じられた。最初からあまりに賢いと、
行動が大抵予測の範囲内で、しかも決まり切っていて面白くない。オートバトルと変わら
ない。せっかくの
AIなのだから、もっとキャラの個性を感じられるようにしたほうが面白いと私は思う。
PS版でもザキ魔クリフトが健在だったのは、嬉しかった。
メタル狩り |
PS版でのレベル上げの拠点はもっぱら架け橋の塔だが、FC版では王家の墓の一階
だった。最後の鍵を入手する前から愛用していて、気球を入手してからも、拠点のエン
ドールから船で通っていた。馬車の仲間にも経験値が入るのが魅力である。
聖水が大いに役に立ったが、意のままに動かせるのは自分一人なので、大量に出現して
くれた時などは、とても追いつかない。そこで私は、しばしばパルプンテを唱えた。
うまくいくときもあったが、たいていは光に包まれて大ダメージを受け、死んでしまう。
HP
が高くなって、これで死ななければドラゴンになるのだと知ったが、あまり有り難くはなかった。しかし、成功率が低いにもかかわらず、この呪文を唱えたのは、偏に何が
起こるかわからないというパルプンテの魅力ゆえだろう。
PSではバイキルトとはぐれメタルの剣が思いのままに使えるので、めっきり使わなくなってしまったが、
「パルプンテでメタル狩り」は楽しい思い出である。
見た目を信じてはいけない |
四天王のうちの一人、エビルプリースト。既に他の四天王を一人倒していたにもかか
わらず、彼の外見のせいで、私は最初、彼を敵とは思わなかった。神父がいるにしては
ずいぶん寂れて汚い場所だな、と思いはしたが。きっと名のある神父なのだろうと思い、
話しかけてみたらああだった、というわけである。…場所が場所だけに、もっと警戒心を
持つべきだった。まあ、全滅せずにすんだからよしとしよう。
ところで、この結界だが、
FC版では「ただの白い壁」で、触るとバチっときて押し返されるような感じだったが、
PS版では青い半球形で城全体を包み込み、触るとバチバチバチっときて弾きとばされるような感じになっていた。
ずいぶんかっこよくなったと思う。実際、これを消してしまうのは惜しかった。
消さないわけにはいかないのだが。
2003.6.21