ロザリー語録

 

「まあ!あなたたちは人間ですね!

 ……けれど不思議。あなたたちは 他の人間と違って すんだ目をしています……。

 あなたたちを 信じてみましょう。私の名はロザリー。どうか 話を聞いてください。

 世界が……魔物たちによって 滅ぼされようとしているのです。

 魔物たちをたばねる者の名は ピサロ。

 今は デスピサロと名のり 進化の秘宝で さらに恐ろしい存在になろうとしています。

 お願いです!ピサロさまの いいえ デスピサロの野望を 打ちくだいてください!

 わたしはあの方に これ以上 罪を重ねさせたくないのです……。

 たとえそれが あの人の命をうばうことになろうとも……。うっうっ……」

ロザリーの瞳から ルビーの涙がこぼれ落ちた……。

○○はルビーの涙を手に入れた!

しかしルビーの涙は ○○の手にのったとたんに砕け散った……。

 

「これは……?

 それは 世界樹の花……。では あなたたちが わたしのみたまを呼び戻してくださったのですね」

「人間の手で ふたたびこの世に生をあたえられるとは 思ってもみませんでした。

 心正しき人間もいる……わたしが信じていた通りです。

 ……いけない。ここでよろこんでいる場合ではありませんでした。

 ピサロさまを……ピサロさまの野望を止めなければ 世界が滅んでしまうのです。

 けれど 世界樹の花を手にできた あなたたちなら……。

 もしかしたら ピサロさまの野望を止めることも できるかもしれません。

 お願いです。わたしをピサロさまの所へお連れ下さい!今なら まだ間に合います!

 そして もしもわたしがピサロさま……いえ デスピサロを止めることができなかったら……

 そのときは あなたたちに デスピサロを亡き者としてほしいのです。

 時間がありません! さあ お急ぎ下さい!」

 

「みなさんには 本当に感謝しています。

 けれど今は 話しこんでいる時間はないのです。お急ぎください」

えー、そんなのつまらないようー……。

 

「みんな誤解してるんです。人間とエルフは 仲が悪いものだって。

 本当は 仲がいいとか悪いとかに 人間もエルフも関係ないのに……」

うん、そうだね……。

 

「すみません!あの子も悪気はないんです。気を悪くしないでください」

悪気がない方が問題かも……。でも、ロザリーもそんなに気を遣わなくていいのに。

 

「生きているって すばらしいことだと思います。

 会いたい人に会える……ただ それだけのことが どんなに尊いことか……」

一度命を失っているだけに、よりいっそう、そう感じるのだろうね。

 

「いけない。本当に 急がなければ……」

 

ドラン「グゴゴーン!グゴゴゴーン!」

ロザリー「なんですって?まあ……。

    「ええ わかりました。

       ドランは大急ぎでどこかへ行ってしまった……。

「ドランさんは 世界樹の花のことを 天空の人々に 伝えにいかれたようです。

 それが天空のしきたりなのでしょうか……。さあ わたしたちも 急ぎましょう」

 

「まあ この村には 私と同じエルフたちが!なんだかうれしいですね」

喜んでもらえて私も嬉しいよ。

 

「ひさしぶりです。エルフの仲間に会うのは。なつかしいわ」

そういえば、ピサロに会う前、一人でどうしてたんだろう……?

 

「わたしたちエルフは 動物や魔物たちとも 話ができるんです。

 この村の動物たちは エルフから 人間の言葉を教わったようですね」

進化の秘宝も使わずに?すごいなあ……。

あのきつねとか、千年ぐらい生きてそうだし、てっきり、それで人間の言葉を覚えたのだと思いこんでいたよ。

 

「魔物のすべてが 悪しき心を持つわけでは……。いえ なんでもありません」

いいスライムもいるしね。そして、ピサロも……。

 

「千年に一度の奇跡を わたしなんかのために……。ありがとうございます」

 

「わたしを助けるため 世界樹の花を……。ありがとうございます」

 

「森に生き 森に死ぬ。わたしたちエルフにとって 木は親のようなものです。

 そしてこの世界樹は すべての生き物の親なのかもしれないと思うのです」

なんとなく納得してしまう……不思議に、こっちもなんだか温かい気持ちに。

 

「このお城からは ピサロさまの気配は感じられません。

 きっと……ピサロさまは ここにはいないのだと思います」

入ってすぐにわかるのか……。

これは、ピサロの存在感が尋常ではないせいなのか、エルフの能力なのか、それとも愛のなせる技か……。

 

「感じます。ピサロさまが しだいに近づいているのを……」

 

「まちがいありません!ピサロさまは この奥にいます!」

 

「ピサロさま……」

 

「ピサロさまの気配を とても強く感じます!もうすぐ……」

 

「○○さん。ありがとうございます。

 もしも あなたたちがいなかったら……うっ……ううっ……」

 

「ピサロさまが まだロザリーヒルに戻られないのなら……

 わたしも今しばらく ご一緒させていただきます」

わーい!嬉しいなー!!

 

「来た道と同じ道を こうしてピサロさまと ともに歩けるなんて……。

 ありがとうございます。みなさんには 感謝の言葉も見つかりません。」

 

「ピサロさまが帰ってきたと知ったら 村のみんな きっと喜びますわ」

ずいぶん慕われてるみたいだからね。

 

「村のみんなに ピサロさまを会わせたいけど……

 いえ。今は そんなわがままを言っている場合ではありませんでしたね」

 

「ピサロさまの顔を見たら あの子きっと大喜びしますわ」

 

「世界樹の近くにいると なぜでしょう ほっとします。まるでふるさとに帰ったよう」

そう言われると、なんとなく私も世界樹の側にいてほっとするような気分に……。

 


 

スライム

「ぷるぷる……。ぼく 聞いちゃったんだ。

 ピサロさま ロザリーちゃんのお墓に ひとりでこう言ってたんだ。

 ふたりで暮らす約束は 生まれ変わって必ず果たすって。

 ピサロさま 死ぬ気なのかなあ……」

 

ロザリーの墓碑

―この村のすべてに愛された魂よ 安らかに眠れ……―

     

 

 

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