「とにかくバルザックを倒すまで　あたしたちの旅は終わらないのよ」

「はっきりいって他人の同情なんて　一ゴールドにもならないのよね」

現実的なマーニャ。

「ミネア　早く行こ。

　ここにいたって悲しくなるばっかりだわ」

子供になったような感じが。家にいるときだけ子供に戻れるのだろうか…。

「あーやだやだ。

　あたしってば　洞くつって場所が無条件に　きらいなのよね」

なんかこういう愚痴を聞いてると逆に楽しくなってくる。

「暗―い。寒―い。じめじめー。

　もうホントやだやだ。背中がかゆーい！」

「な…なによー。あんた　なにを根拠に

　あたしがなんにも考えてないって言うのよ」

やや弱気に見えるところがおかしい。

「さあ　一秒も早くここから出ましょ！

　ガス吸いすぎて死にそうよ」

「ガスくさくて　薄暗くて　おまけに　魔物がウジャウジャ？

　次の人生は　まちがってもこんな場所に　来ないで済む人生でありますように…。」

「逃げるのよミネア！」

「いいから行くのっ！」

ピンチの時は姉らしくなるマーニャ。かっこいいぞ。

「行くのよ　ミネア。

　船に乗って　この国を出るのよ」