ブライ語録

〜第二章〜

 

「はーつかれた。

 姫さま!もっとゆっくり歩いてくだされ!」

年寄りは小言が多い。

 

「本来なら城でのんびりと お茶を飲んでいる時間だというに なにゆえこのような…ぶつぶつ」

なんだかんだ言いつつちゃんとついて来るブライ。

 

「はあ…姫の教育係になったばかりに ひどい目にあわされますわい」

運命と思ってあきらめてもらおう

 

「このくたびれたおいぼれが わしの名をかたったですと!?

 助ける気がなくなりますな」

五十歩百歩では…

 

「怪物よりも 神父どのの だじゃれを思い出すと 寒気がしてきますな」

だじゃれに反応したのはブライだけ。実は落語好きとか?

 

「うむうむ。民草の幸せあればこそ 王家も栄えるのです。姫様にしては よいことをなさいましたな」

いつも小言ばかりだから、ブライに褒められると余計に嬉しい。

 

「やれやれ。この年よりには ちと こたえましたわい。

 はー疲れた疲れた」

 

「年よりは夜がはやいのです。

 あー眠い。あーつらい。ぶつぶつ」

ブライの愚痴は本当に楽しい。大好き。

 

「この町に来なければ あのような 事件には巻き込まれなかった。

 いやその前にテンペに…サランに…

 いーや!姫さまが城を出なければよかったのです!」

結局そこに行き着くのか…。

 

「ふつうの姫君ならば あの玉座に しとやかにこしかけているでしょうに。

 このじいの育て方が悪かったのでは…

 いやいやそんなことはないはず。ぶつぶつ」

アリーナはとてもいい子に育ったと思うよ。

 

「洞くつはキライです。城の中のほかはみーんなキライですぞ!」

駄々をこねる老人・ブライが好き。

 

「フー暑い暑い。こう暑いと頭が ぼーっとしてきますな。」

クリフトは既に暑さで線が切れちゃったかも。

 

「この先は このじいも 止めだては いたしませぬ。さあ行きましょう!

 そして王さまをお助けするのです!」

頼もしい老人ブライ。

 

「うむうむ。姫さま ご立派でしたな。 このブライ見直しましたぞ」

わーい、ブライにほめられた!

 

「これでひさびさに城でのんびり できますな。はー つかれた つかれた」

お疲れ様。でもごめん。すぐ出発なの…。

 

「侍女の入れたお茶をゆーっくりと すすってのんびりしたかったのに。

 読みかけの魔法書もたんまり たまっておったし。ああまったく。ぶつぶつ」

ついに明かされたブライの日常生活。老人の優雅なひととき。

 

「海の底でも 地の果てでも どこへなりと行きましょうぞ。

 えーどこへでも!」

ついにヤケになったブライ。

 

「フム。今のところ町は平和そのもの に見えますな。よきかな よきかな」

ブライにはこういう物言いがよく似合う。

 

「できればこのじいは二度と旅の扉には……。

 ううっ 思いだしただけで は はきけが……」

そんなに気持ち悪いの?

 

「年よりの体には 旅の扉は少々こたえるのではと。

 あーはいはい!わかっております。 ちゃんとついてゆきますとも!」

開き直ったブライ。

 

「うーさむいさむいっ。冷えると腰が 痛むのです。さっさと地上に戻りますぞ」

お年寄りは大切に。

 

「武術大会で優勝する姫……。美しき とか たおやかな とか姫らしい肩書きもあろうに。ぶつぶつ」

 

「名はそのものの真の姿をあらわすと言いますな。

 ならば不吉な名を持つ者は わざわいの 運び手……。いやこれは考えすぎか。ぶつぶつ」

博識ブライ。さすが年の功。

 

「大会に出る以上は 姫には優勝して もらいませんと。しかし……ああ はしたないっ」

 

「さっさと宿屋でのんびりしたいものですがな。まったく。ぶつぶつ」

 

(ライアンを見て)

「ほほう。あの戦士。なかなか腕が立ちそうですな。フムフム」

 

「出場するからには かならずや 優勝なさいませ。

 まずはじっくりと力をたくわえてから! それが利口というもの」

 

「あのアホ…いや軽はずみの王めのせいでなんたることに。ぶつぶつ」

 

「フム。しかしまあ姫君も助かったこと ですしよかったと言うべきですかな。

 それにしてもデスピサロ。あやつはいったい……?」

 

「やれやれ。この年よりには 山道は ちと こたえましたわい。

 はー 疲れた 疲れた」

ブライのその愚痴、久しぶりに聞いた気がするよ。帰ってきたんだなあ…。

 

「これはきっかいな!

 いったいどうしたというのだ!」

 

 

 

戻る

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system