5章のその後、6章のその後
導かれし者たちは、めでたく目的を果たしたわけだが、その後どうしたのだ
ろうか。また、魔族がどうなったのかも気になる。特に後者は、5章と6章で
は大きく異なるだろうから、それについて、ここで少し考えてみたい。
まず、
ライアン。彼の場合は、バトランドに戻り、王に仕えて一生を無事に終えたことだろう。勇者と共に戦った戦士として、英雄として迎えられただろ
うし、ライアンも後輩の指導に熱を入れたりして……幸せに過ごせただろうと思う。
次に、
アリーナ達。旅に出る前と同じく、アリーナは、部屋で外に出る機会をうかがっているようだが……やはり、平和な毎日に退屈しているように見える。
また城を抜け出して、それをクリフトとブライが連れ戻しにいく、という日が
続いているのかもしれない。
クリフトの恋が実るかどうかはわからないが……実ったとしても、アリーナが女王となり、クリフトはその隣で右往左往してい
るような気がする。そして、実らなかったら……よりいっそうの修行に励み、
聖人として名をなした……かも、しれない。
ブライは、相変わらず毎日愚痴をこぼしつつ、それでもどこか満足しているような……そんな毎日を送っている
だろう。とりあえず、3人とも、それなりに結構な日々が続いているのかもし
れない。サントハイム王家の将来がどうなるかは、やや心配なところではある
が……まあ、なんとかなるだろう。話には出てこないが、アリーナにも親戚が
いるだろうし、いよいよという時には、その中からアリーナ女王の次の王を選
ぶということだって、できないわけではない。
そして
トルネコは…まあ、幸せに暮らすだろう。エンドールの店をそのまま繁盛させていくか、それとも人を雇ってあちこちの町に店を出し、冒険中に考
えた様々なプランを実現させようとするのか……それはわからないが。
マーニャはまた、モンバーバラ劇場の大スターとして踊っているらしいし、
ミネア
も、故郷帰りたいと思いつつ、そんな姉を見捨てられず、モンバーバラにいるのかもしれない。ペスタもそこに連れてきた……のかなあ。
そして、気になるのは
勇者。マスタードラゴンからのご褒美なのか、シンシアは復活させてもらえたようだが……その後、どうしたのか。村を再興したのか、
どこかに新たな国を作ったのか、それとも勇者の家庭教師として各地を旅して
まわったのか。どれもあるような、ないような。5に天空の血を引く子孫が登
場するところを見ると、結婚はしたようだが。う〜む。でも、きっとシンシア
と幸せに暮らしたんだと……思いたい。
これであと、気になるのは
ピサロとその配下の魔族である。5章では、ピサロもエビルプリーストも倒されてしまい、もう魔族をまとめる者がいない。混乱し、
嘆き……新たな王をめぐって同士討ちを始め、魔族戦乱の時代に突入するのだ
ろうか。そして、そのうちに地核大変動が起きてデスパレスも失われ……新た
に誕生した王が、ミルドラースということになるのだろうか。何だか魔族とし
ては、悲惨な結末である。
6章の場合はどうだろうか。ピサロはとりあえず、ロザリーヒルに隠棲し、
ロザリーと幸せに暮らしているようだが……デスパレスの方はどうなったの
だろうか。裏切り者を倒しても、しばらくは混乱が続くだろうから、ロザリー
ヒルにひっこむ前に、魔族をまとめなおしてはいると思うのだが。とりあえず、
日々の面倒な仕事は忠実な配下に任せ、「何かあったら来い」と言い残して、
ロザリーヒルで身も心も休めつつ、今後のことを考える日々…だと思うが。
しばらくは、デスパレスも大変だろうから、しょっちゅう呼び出しがかかり、
「このぐらいお前達でなんとかできんのか」と叱りつつも、まんざらでもなさ
そうな……それなりに、充実した日々を送っていることだろう。
しかしその後は、どうなったのだろう?魔族はピサロを必要としているだろ
うし、いつまでもロザリーヒルにひっこんでいられるとは思えない。魔族の内
政に力をいれるのか、それとも新天地を探し旅立つのか?勇者と同じくピサロ
の今後も予想しにくいが……幸せであってくれればいいと思う。
2003.7.27