初めての買い物

 

 DQ1では、最初に手に入れた120Gをどう使うかが、思案のしどころである。初めたばかりのころは、こんぼう(60G)と布の服(20G)を買うものであるが、慣れてくると、色々なパターンを試したくなるもの。

 まず、今後当分買い換える必要のない皮の盾(90G)を買うことを考えるようになる。かなり思い切った買い物になるが、長い目でみれば、節約になる。

 そこで、思い切って、最初に全財産をはたいて「皮の盾」「布の服」「たけざお(10G)」を買ってみたり……ということもするようになる。

 合理性を追求するなら、わりとすぐ買い換えることになるであろう「布の服」と「たけざお」は買わずに素手で立ち向かう、という選択肢もある。その際、「武器がないのはやっぱり不安だから、安いたけざおぐらいは買っておくか……」と思うこともあるが。

 このように、色々なパターンが出てくるものであるが、中には、初めてのプレイなのに、いきなり全財産をはたいて買い物をするような人もいる。私の妹もそのクチであるが、よく考えてみると、これは妹が、現在、普段買い物をするときのパターンとほとんど同じなのである。思わぬところで性格が表れていたものだ。

 初対面の人に、DQ1での、初めての買い物の仕方を尋ねてみれば、その人の性格が少しわかるかもしれない。

 

 ところで、DQ1ではとにかく薬草が高い。以後のシリーズでは、初期の宿代とあまりかわらない値段になるが、これには泣かされたものだ。実際に買うことはあまりなかったが、やはり、いざという時のために一つ持っておきたいと思うのが人情である。

 また、「竜のウロコ」にはだまされた。説明書には「お守り」と書いてあったので、いざという時に使えば特殊効果を発揮して主人公を救ってくれるものだとばかり思っていたのだ。しかるに、ドムドーラでキメラに遭遇し、絶体絶命の大ピンチに陥った時、一か八かで使用したのに何の効果もなかった。実際に窮地を救ってくれたのは、皮肉にも、キメラの翼であった。……人騒がせなアイテムもあったものである。

 最初の頃は、お金にいろいろと苦労する。スライムを倒しても1Gしか手に入らないし、宿代もばかにならない。しかしホイミを覚えれば、MPは城のおじいさんが回復してくれるので、もう宿に泊まる必要もなくなり、経済的に大いに助かる……はずなのであるが、ホイミを覚える頃には、そろそろ城から離れることができるだけの強さを備えるようになっている。となれば、次の町に行ってみたいと思うのが人情。結局、道中のダメージを回復するには宿屋に泊まるよりないのであった。よくできているものだと、今更ながらに思う。

 

 

2003.10.9

 

 

戻る

 

 

 

 

inserted by FC2 system